創立から戦時下まで
京都山岳会は、1920年(大正9年)10月31日、比叡山登山をもって発足しました。全国的にも数少ない、100年を超えて活動を続ける山岳会のひとつです。
当時も、山案内人(ガイド)を伴っての北アルプスから日帰りの近郊の山まで、幅広い登山が行われました。湖南アルプスは当会の命名です。
1943年(昭和18年)1月には「京都山小屋倶楽部」と合併しましたが、第二次世界大戦の影響で会員の多くが応召し、戦時下の生活が続く中で登山活動は休止を余儀なくされました。
戦後から高度経済成長期
戦後はいち早く活動を再開、日本隊によるマナスル初登頂をきっかけに登山ブームが到来すると、当会も隆盛期を迎え、技術研究部を結成して北アルプスでの初登ルート開拓や海外での未踏峰登頂なども行われました。
平成から令和の時代
趣味の多様化や健康志向の高まりに伴い、各人の好みに応じてハイキングから高山縦走、沢登り、アルパインクライミング、海外登山まで、幅広いスタイルの登山が楽しまれました。
また、10年ごとの創立記念行事として集中登山や海外遠征を実施、会員の結束と知識・技術の継承が図られて来ました。

現在(100周年と新たな展開)
2020年に迎えた創立100周年は、新型コロナウイルスの影響で記念行事の中止・延期が余儀なくされました。しかし、2022年には会報の電子データ化、2023年にはPDF会員制度を発足し、会費を見直し。さらに、創立以来の会報をデジタル化した「会報アーカイブ」を整備して過去の記録を未来へ残すことができました。会報も通算1200号を達成しています。